中学生ワークショップ5 「うらの顔」

8月19日、19日めは「中学生ワークショップ5 うらの顔」です。

この日は参加の中学生が一番少ない日で、男子3人。16人の中学生をさばいた同じ時間で3人を相手にするので、時間に余裕があると見込んでか、くるみちゃん、脱線するし、チャチャも入れるし、しまいには「せんせらしくないことしようっと」と言って、寝転がってしまいました。

くるみちゃんなりの、中学生の緊張をほぐそうという配慮から出た行動なんだろうとは思いますが。

まず正面の顔を鏡でじっくり見て、手元で描くことからスタート。
「目はね、目の形じゃないと思うよ。鼻も、思ってるような鼻の形じやないんじゃないかな?」
「自分の顔を、はじめて見るものだと思って、よーく見て、ていねいに描いて」

よーく見てます。

3人とも、感心なくらい、よく見てました。
そして、この日は余裕があるということで、いつも立ち会ってくださる中学校の先生にも、うしろの顔描きにチャレンジしてもらいました。


うんうん言いながらも、お上手でした。美術の先生です。

では、中学生。

合わせ鏡で、うしろの顔型を見つけるのが、まず大変です。
「ほら、こうやって、手を伸ばして遠くから見ると、全体が写って描きやすいかもよ。でも、なかなかみんなこんなに手が伸ばせないみたい。できる?」
「えっ、こう?」ギャラリーが、真似してます。


くるみちゃん、なんで、こんな動きをしてたんだっけ…。
できました。

次の子。

はじめ、表の顔を描いた時に、歯はもちろん、歯茎まで描いてくれた子です。

がんばりました。この顔!

三人目めです。


少し早めにお迎えに来てしまったお父さんと小さなきょうだいが、端っこで中を覗いてる姿が見られます。

「小国のピカソ」と言われたうしろの顔。
二日前に、午後のお客様がじっくり描いてくださって、とてもよかった、と話していたのですが、それが中学生にも下りてきたような、いい取り組みの姿勢を見せてもらいました。
失敗したと思っても諦めずに、失敗の線も生かして、ただの失敗じゃなくする。
くるみちゃんの作品を見ていても、それを感じることが多くあります。一見失敗かなと思うことも、諦めないでなんとかする。仮に失敗は失敗だとしても、放棄した失敗じゃなくて、なんとかしようとした軌跡が味になって、それもまたくるみちゃんらしさになっている…。
だから、失敗を恐れないで、最初の一歩を踏み出して、と、ワークショップの中でくるみちゃんがよく言ってます。

静かに、よく頑張った3人でした。
午後からは、お客様がワークショップ。

体が柔らかいのか、うしろの鏡がよく見えてる様子でした。



「うわははー!」
いい写真!

中学2年生。

髪の毛だと言って、たくさん切れ込みを入れてます。



“ぽっぽさん”。昨年からのお客様です。


そして、とうとう私(スタッフ)もチャレンジ!
「難しかった~」と報告するつもりで取り組んだのに、実は、なんだかあんまり難しくなかった。合わせ鏡も使いこなせたし、思った方向にペンも走ってくれて。おもしろくなくてすみません。
この日のくるみちゃん本人の反省日記
 

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