制作道場29日め、うしろ手の顔

制作道場29日め、8月31日は「うしろ手の顔」です。
うしろ手で、顔をつくります。
本日の、後ろ頭の顔。
目をつぶっていますね。
デスマスク?と聞いたら、「目をつかわないで作る、ということ」なのだと教えてくれました。

この日も、庄司さんの手によるものです。

ここで、やります。
はじめに土台を作るところは、前を向いてやりました。

手を後ろにまわすのが大変だから、おしりの下に何か敷いて、手を後ろであまり上にあげないですむように、動かしやすい体勢にしたらいいのではないか、などと提案してみました。しかし本人は、「でも、畳の上、っていうのが善三美術館っぽいし…体が硬いけど、これでやります」とのことでした。

はじめ、粘土が固くて大変でした。手で触っていると、少しずつ体温で温まってゆるむのか、ほんとうに少しずつやわらかくなってきた様子です。

目を使えないので、自分の顔の凹凸と、粘土の顔の凹凸を手の感触で確かめています。

外は雨です。

この雨は台風の影響の雨です。
この日、東京からさらにくるみちゃんの画家仲間2人が、羽田→熊本で移動しようとしていました。くるみちゃんが、ここ善三美術館で展覧会をするきっかけになった、友人2人です。
ふたりが来てくれるのを、ほんとうに、とても心待ちにしていました。

静かな顔です。


お客さんも、静かに見守ります。



何時までと時間を決めていたわけではなく、くるみちゃん本人の仕上がり感でもって終了としました。
4時間ぶりに振り返ります。

くるみ像。

ううーん…。
「顔が平たい、というところは似ている…でも…」
納得がいかない様子です。

もう少しやりたい、ということで、再開。

そして、

思ったよりも顔が平たい、とい反省からか、高い鼻。

「父の背中」で登場したお父さんの横、腕の中に陳列されました。
はじめ、“ひざの上”として黒いタイツの上に置いてみましたが、ひざの上というよりはいささか股間的な印象だったので、「これはちょっと」と、くるみちゃんが横に移動させました。
 
合わせたわけではないけれど、並べてみるとどちらの顔も緑色でした。
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