美術コース 〈二回目〉

11日(土)は美術コースの二回目でした。
早くもメインの「糊」を置く工程で、みなさん真剣に、集中して取り組まれていて、あっという間の3時間でした。

「筒」というのは道具の名前で、絞り袋に口金がついているものです。教室の始めにこの道具の成り立ちからお話しました。

実はこの口金、薬莢でできているんです。戦後、道具が失われた沖縄で、なんとか紅型を残していかなければ・・。その時、周りにあったもの、見るのも辛かったはずの鉄砲の弾を使い、沖縄の職人は現代へ伝統の技をつなぎました。今回もこの筒を使い、沖縄の人々の想いを感じてもらいながら染めていけたらと考えています。

一発勝負の作業なので、始めは緊張感がありましたが、慣れてくると「楽しい・・」とつぶやく方もちらほら。そうなんです。黙々と集中できる時間って楽しいですよね。

途中、休憩時間に新しい展示を観ていただいたりと、美術館時間を堪能していただけたようでした。次回は7月9日(土)、糊の続きです。ひと月が待ち遠しいです。

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