「坂本善三美術館建設物語」

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「坂本善三美術館建設物語」

 

坂本善三美術館は、出身地の熊本県小国町が、善三のご遺族から作品の寄贈を受けて1995年に開館した美術館です。
「私の絵は私の育った風土なしには語れない」「私の絵の原点は、小国の自然のなかにあります」と善三先生はよく口にしていたそうです。この本は善三少年を育んだ小国町について、坂本善三の生涯について、そして没後ふるさとに美術館ができるまでがまとめられた本です。

 

 

親交のあった画家や画商のことばが多く紹介されていて、坂本善三について知る手がかりになります。
「善三さんは『手織木綿』のように素朴な人でした。辺幅(へんぷく)を飾らず、見栄を張ったりうわべを飾ったりしない人でした。どんな賞を受けても、偉ぶることがありませんでした。誰にでも親身で、心を大事にされる方でした」
「坂本芸術の魅力は、阿蘇にドッシリ根を下ろした骨太い土臭さにあります」
「坂本さんは日本を捨てず、あくまでも日本に根っこを据えて絵に取り組んだ。そういう根っこを濃厚に持ち追求し続け、そこを突き抜けたら、インターナショナルになっていた」

 

 

また、善三本人が半生をふりかえった新聞連載の抜粋からも、人となりがうかがえます。
「私は小国杉に抱かれて育った。早春のセリつみ、ノビル取り。五月ともなれば野イチゴ、川魚取り。秋はクリ拾いやトリワナが待っていた。目を閉じればいつも、杉の中の山野をかけめぐっていた幼児の私の姿が浮かんでくる。つらかったフランス時代、いくど故郷の山河を思い出しては、自らを励ましたことか」
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善三とご家族、小国の人々とのエピソードも紹介され、いろんな視点からの坂本善三を垣間見ることができます。また、美術館が今の場所に今の形でできあがったいきさつも丁寧につづられています。117ページ、1,300円(税込)。

 

 

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