制作道場18日め、小国中ワークショップ4、父の背中

制作道場18日めの8月18日は、午前が中学生のワークショップ、午後は「父の背中」です。
まずは中学生。おなじみ「後ろ頭の顔」から。
“感じて、描く”をやってみせます。

それから、二人ひと組になって、“伝える・感じる”を実践。はじめは数字を伝えます。

くるみちゃんがくどいほど言うのは、「まちがってもいいんだよ!」

伝える人数を増やして、ひらがなを伝えます。
「強く、ゆっくりかいてあげてー」
「わからなかったら、もう一回、上からなぞってあげてー」

最後に、長い列になって、「いきもの」の絵を伝えます。

そこで、ハプニングが…
みんながこれから順々に背中で伝えていこうとしていた絵を
「うさぎ~!」と、近くにいた子どもが口に出して言ってしまい…

「わたしは、本人に「ガキー!」と言いながらそのほっぺをコラーとかわいくむにむにしたら、わんわん泣きやがって、クソガキと言いたいところをこらえてただのガキと呼んだのに、配慮が無意味になりました。」(「若木くるみの制作道場反省日記」より抜粋)

と、くるみちゃんにほっぺをむにむにされて“泣きやがった”(くるみちゃん曰く)子ども。

しかし、このハプニングのおかげで、場の雰囲気がぐっと和みました。
そして、うさきであることがバレてしまったので、うさぎの顔だけでなく顔から下の体も伝えて、味のあるうさぎが次々誕生しました。ハプニングや失敗も、目をそらさず向き合って、なんとか作り上げてしまうくるみちゃんの姿を、これまでの会期中何度も目にしてきました。
「間違ってもいいんだよ、うまくいかなくてもいいんだよ」というくるみちゃんの言葉を、中学生が心のどこかにずっと持ち続けてくれるといいなあと、ワークショップに立ち会うたびに毎回思っています。
中学生のワークショップ、6回のうち、4回がこれで終了しました。
そして、午後は「父の背中」。

くるみちゃん父。
お父さんが送ってくれた、メロンの容器を使っています。

後ろ頭のお父さん。

「あなたのお父さんが背中で語っていたメッセージを教えてください」
ことばにして、背中に書いてもらいます。
そのお客さんから頂いたことばを集めて、一枚の色紙にします。

たまたまタイミングよく来てくれたお客様・三姉妹の方々が書いてくれた3枚のメッセージが、くるみちゃんと美術館スタッフの心にものすごく響きました。こんな素敵なメッセージをお父さんから受け取ったという娘さんたちも素敵だし、それを背中で感じさせるお父さんもまた…。みんなでしみじみしました。

三姉妹のみなさんがなんと書いたか…見えますか?
ここに書きたいところだけど、くるみちゃんがまだ反省日記に書いてないので、ちょっと遠慮。また後日書き込みます。
「若木くるみの制作道場 制作反省日記」ブログ(くるみちゃん目線)
http://sakamotozenzo-events.hatenablog.com/
若木くるみの制作道場ツイッター
https://twitter.com/zenzo_sakamoto

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