吉村形展 くぬぎの森寄生計画始まっています。

8月1日より、櫟の森美術館(小国町西里)のくぬぎの森にて、彫刻家吉村形さんの滞在制作が始まりました。
毎週土・日・祝日10:00~16:00公開制作中です。

この滞在制作は、人々と美術を結ぶ架け橋となることを目指す展覧会 “坂本善三美術館シリーズアートの風 vol.7” に関連したものです。8月1日から9月30日までの滞在制作を経て、10月1日から12月3日まで、くぬぎの森と坂本善三美術館にて展覧会を行います。

素晴らしいくぬぎの森の風景の中でコツコツと、文字通りコツコツと体を使って「森を彫刻する」吉村形さんにぜひ会いに行ってみてください。

 

滞在制作:8/1-9/30(公開日土・日・祝)

展覧会:10/1-12/3(公開日金・土・日)ただし坂本善三美術館は月曜以外開館。

 

以下チラシテキストより————————-

坂本善三美術館シリーズアートの風vol.7では、彫刻家吉村形(よしむらけい)を招きます。

吉村の制作拠点は、父である画家・故吉村郁夫が創設した私設美術館「櫟の森美術館」(小国町西里)を取り囲む、広大なくぬぎの森です。2011年から現在まで「くぬぎの森寄生計画」と題し、自然と深くかかわる行為の中から生まれてくる造形を追及しています。

時に自然は、まるで使役のように労働を要求します。木を伐りだす。枝を積む。石を運ぶ。

一方で自然は、豊かな恵みを与えてくれます。輝くような木苺。鮮やかな新芽。美しい紅葉。

吉村は日々の森での作業を、制作のためというよりもむしろ、やらざるを得ない作業として行っていますが、その行為を「森を彫刻する」と呼び、森での活動そのものを作品にしようと試みます。

やってもやっても終わりのない森での作業の中に、はっとするような美しさ、人では作り出しえないような壮大さや密やかさを見出すことが、吉村にとっては制作であり森を彫刻する行為なのです。

自分の力を大きく超えた巨大な素材へまるで人間のちっぽけさを確認するかのように挑み続ける彫刻家の姿をとおして、私たちのすぐ隣にある自然がリアルに立ち現われてくるのを感じていただければと思います。

 

 

 

 

 

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