散歩で探訪「善三の形」

「坂本善三展~坂本善三をめぐる旅」の展覧会のオプショナルツアー・「散歩で探訪」が開催されました。
坂本善三が少年時代を過ごした美術館周辺の風景の中に、善三作品のモチーフを探しながら散策を楽しむ催しです。当館学芸員が案内しました。
 
午前11時、美術館をスタートします。

すぐ近くにある名水の横を通りました。
みなさん味見しています。
どなたかが「こういう水で酒をつくったら、よかろうねえ~」とひとこと。
坂本善三の生家は、つくり酒屋だったのです。

近くの旧・蓬莱小学校です。
この日巡るルートの、美術館に隣接する神社や、この小学校界隈が善三少年の遊び場だったのではないか、といわれています。

田んぼが広がる風景に足を止めます。
「おそらく、この眺めは善三が子どもの頃と大きく変わってないのでは…」
額縁に見立てた枠をかざして眺めます。

美術館に隣接する神社「鉾納社」です。

社殿の扉、格子、神社を囲む杉木立ちなど、作品を連想させるものがあちこちに見られます。
「あそこのあの形、見覚えありませんか?」という問いかけに、
「あ~、あったあった、さっき(美術館で)見たねえ」と声があがります。
この日は、約1時間の散策でした。
「なかなかこういう風に景色を眺めることがないから、おもしろかった」という感想を伺いました。
最後まで探訪におつきあいくださったみなさん、ありがとうございました。

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