鑑賞教室3年生

町内の小国小学校の全児童が、9月から1クラスずつ当館に鑑賞教室にやってきています。ほとんどの学年がすでに教室を終えていて、先日は最後の3年1組、3年2組が来てくれました。

授業2コマ分、約1時間30分の時間の前半は、現在展示中の「善三先生の先生たち」をみんなで鑑賞します。
その後、別室の小学生の絵の展示を見ます。

3年生は、1学期に杖立温泉にこいのぼり見学に行って描いた絵を展示しています。
「あたしの絵、あった~!」「どこ?」
みんな自分の絵、友達の絵を探して楽しそうに見てくれました。
後半は、美術館の庭に出て、美術体験です。

この美術体験は、それぞれの学年に応じた内容を用意しています。
3年生は、「石畳のこすり絵」。石畳に大きな紙を敷き、その紙を鉛筆でこすると、石畳の凹凸が出てくる…というものです。
「いまからこの紙を鉛筆でこすります。そのとき、〝1〟の指にして、鉛筆を持ちます」

「そしたら、こうやって鉛筆をねかせて、シャカシャカ―と動かします」

「わかりましたか?じゃあ、こんなふうにやってみて!」
ようい、スタート!

「さあ、どんどん描いてー」

カメラが近寄っても、夢中。

「鉛筆がつきにくくなったら、新しい鉛筆に交換してくださーい」

「ここがでこぼこしとる」

だんだん石の形が出てきました。

熱中して描いてるうちに…

どんどん紙の上にも乗り出してます。

「ぜーんぶ描いてね。もうこれ以上描けないと思っても、石と石の間の溝のところもやってみて」
「石の端っこのかくっとなってるところをよくこすると、そこが濃くなって石の形がはっきり出てくるよ」

「あー、手が黒くなった~」
「えー?見せて」

「ほんとー!」
「ほら、こっちも~」

「わー!」

「だいぶ黒いよ」

さあ、そろそろおしまいです。

「みんな立って上から自分たちの描いたものを見てみてー、よく描けてますねー」

みんな、時間いっぱいよく手を動かして、石の形を紙に写し取ってました。丁寧に几帳面なグループ、勢いがあって濃い薄いのあるグループ、それぞれに味のある仕上がりでした。
最後に手を洗っておしまいです。

「ありがとうございました!」
きちんと並んで大きな声であいさつしてくれました。

また来てね!

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