「坂本善三の基礎作り」はじまりました
「坂本善三の基礎作り ~静物・風景・人物~」が月3月20日から始まっています。
善三が46歳でヨーロッパへ留学した1957年当時、日本画壇では抽象表現主義が大流行し、抽象画を描くようになった画家たちがたくさんいました。しかし坂本善三は、あえてその流行に背を向け「歯をくいしばる思いで静物に向かっていた」と語り、「50歳までは基礎を身につけなければならないと決するところがあった」と述懐しています。
「自分の知識で体得し、自分で体験したことでないと描かないことにしています」と語った善三。地道な基礎としての具象絵画の積み重ねが、具象絵画においても抽象絵画においても、善三の作品に確かな存在感と時代を超える普遍性を与えているのではないでしょうか。
本展では、善三が「基礎作り」と呼ぶ、ヨーロッパ留学以前の具象作品を展示します。6月13日(日)まで。
月曜休館(祝日の場合は翌平日休館※GWの5月3日は開館、連休明けの5月6日木曜を休館とします)