コレクション・リーディングvol.7「おぐに美術部と作る善三展『好きなものを好きって言う』with 森美術館

坂本善三美術館コレクション・リーディングvol.7 おぐに美術部と作る善三展

2023年7月22日(土)ー11月26日(日)

主催|坂本善三美術館  協力|森美術館  題字|そらたろう(中学3年)
展示制作・美術部ファシリテーション| 坂﨑隆一(美術家)


坂本善三美術館では、異ジャンルのゲストとともに収蔵品を再解釈する展覧会シリーズ「コレクション・リーディング」を2016年から継続しています。第7回目となる2023年のゲストは、小国郷(小国町・南小国町)の中高生が活動する地域の部活「おぐに美術部」のメンバーです。
今回の展覧会では、彼ら/彼女らが自分の「好き」を切り口にして善三作品を選びます。そしてそれを手掛かりに、自分の「好き」を伝える展示を作ります。
おぐに美術部のメンバーを見ていると、お互いに好きなものや好きなことをためらいなく「好き」と言い、それが受け入れられることの楽しさや安心感に満ちているように感じます。自分のまなざしを持ち、好きなものを「好き」と言う。これは人の多様性が最も端的に表れる場面でもあります。そしてその多様性が許容されている場は、それ自体が多様性の表現でもあります。
今回、中高生たちは「好きな美術作品を選ぶこと」を通して、自分の考え方やものの見方を深く探りました。根源的な個性に結び付いた「好き」の表現が実は普遍性へと繋がる様をご覧いただければと思います。


【関連プログラム】
●おぐに美術部メンバーによるギャラリートーク
「好きなものを好きって言う」
日時:7月22日(土) 14:00~15:30
出演:おぐに美術部メンバー
場所:坂本善三美術館
※申し込み不要。参加には入館料が必要です。

●森美術館・坂本善三美術館学芸員による企画トーク
「善三美術館と森美術館/with森美術館ってどういうこと?」
日時:7月23日(日) 10:30~12:00
出演:白木栄世(森美術館アソシエイト・ラーニング・キュレーター)
山下弘子(坂本善三美術館学芸員)
場所:坂本善三美術館
※申し込み不要。参加には入館料が必要です。


【おぐに美術部とは】
おぐに美術部は、小国中学校の美術部がなくなったことを受けて、小国町教育委員会と坂本善三美術館の主催で始まった地域の部活。小国郷(小国町・南小国町)の中高生が対象で、週2回放課後に活動している。主な活動内容は「美術の実技」「アートプロジェクト」「デジタル技術」の3本柱。現在活動している部員は10名(小国高1名、小国中8名、南小国中1名)。


【森美術館×坂本善三美術館】
当館は、2021年の森美術館のラーニング・プログラム「まちと美術館のプログラム『アート・キャンプ for under 22 Vol.6 IN/BETWEEN:美術館をつなぐ』」以来、同プログラムで森美術館との連携活動を続けてきました。
活動の3年目となる今年は、本展の制作過程や展示内容に、連携活動でのやり取りやそこから派生したものが加わります。森美術館のプログラムが当館の展覧会に深くかかわり、当館の展覧会が森美術館のプログラムの舞台になるという、互いに影響し合いながら枠組みを超えていく活動です。

森美術館ラーニング・プログラム まちと美術館のプログラム
「アート・キャンプ for under 22 Vol.11  IN/BETWEEN:美術館をつなぐ」
https://www.mori.art.museum/jp/learning/6521/index.html

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