「坂本善三のあしあと」スタート
「坂本善三のあしあと~小国に生きる作品たち~」が始まりました。
今回は、約30点の展示作品のほとんどが町内の個人宅からお借りしてきたものです。初めてお披露目される作品も複数あります。
この機会にぜひ、ご覧ください。
会期:3月17日(木)~5月29日(日)
以下、展示目録より
「昨年、当館は開館20周年を迎えました。この20年間は、坂本善三を愛する皆さんとともにあった20年であり、小国から坂本善三を全国へと紹介し続けた20年でもありました。
生前から熊本を代表する画家の一人であった坂本善三ですが、現在では、熊本県の小学校の道徳教育用郷土資料『くまもとの心』に「グレーの画家への道」として取り上げられるなど、その存在は美術界だけにとどまらない広がりを見せています。このような広がりは、美術館が20年にわたって坂本善三の画業とその魅力を伝え続けてきたことと無関係ではないでしょう。
もちろん小国町では、わが町の「善三先生」として変わらず親しまれ愛され続けています。2010年に「ふるさとの坂本善三展」と題して、町内個人宅に所蔵されている作品を集めた展覧会を開催しましたが、その後さらに新たな作品所在の情報が寄せられるなど、実際に作品が身近に残されているのです。
善三美術館21年目の第1歩目は、そんな小国町内の個人宅で大切に受け継がれている坂本善三作品とともにスタートします。
いずれの作品も、善三先生への敬意と愛情に満ちて大事にされており、故郷を愛した善三先生が故郷からも大事に思われていることが伝わってきます。これらの作品をとおして、善三先生や美術館が一層親しみやすいものとなるきっかけとなればと思います。」