制作道場25日め、確認印
制作道場25日め、8月27日めは「確認印」です。
「何か企画案があったら、ぜひ書いてください」と、来館者の方々に会期中の企画のアイデアを募集し続けているうちに、いつしか寄せられた企画書が30枚以上になっていました。採用になった案も少しあるものの、ほとんどが採用されてないまま、あと5日で会期を終えようとしています。
せっかく頂いた企画書を、きちんと“成仏”させたい…というくるみちゃんの思いがあり、今回はその企画書に確認印を押す、という内容になりました。
朝、まずは印鑑づくり。
庭にダンボール箱を出して、絵の具で黒く塗りました。
箱は、以前贈り物として頂いた、花の鉢が入っていた箱です。
乾くのを待って、くるみちゃんが印鑑らしく字を描きます。
居合わせた女の子たちが印鑑に入って撮影。
ふだんは館内は撮影をご遠慮願っていますが、くるみちゃんのスペースに関しては、もう「どうぞ撮って、フェイスブックとかブログとかでじゃんじゃん宣伝して!」…ということになっています。
さて、いよいよいきます。
ちょうどギャラリーもいることですし。
東京からはるばる来てくださったくるみちゃんのお知り合いや、よその美術館の方、用事で居合わせた役場の方など。
「いきまーす!せーの、いーち、にーい、さー……ーっ、ああーっ!!」
転覆しました。
反動をつけようと前後に体をゆすっていたら、ひっくりかえってしまいました。
「すいませーん!」
「じゃあ気をとりなおして、もう一度!」
「えいっ!」
「あー、ちょっとしっぱーい!」
紙と顔の位置の読み違いです。
「紙、もっと遠くに!」
この印鑑は、一人では起き上がれません。3人がかりで。
はい、じゃあ次。
紙も置いてもらわないとできません。
「はいいーーっ!」
「あ、そういえば、一枚ずつ企画内容を読み上げるんだった。えーと、この企画は、私が○○○して×××を△△…。うーん、これは、ちょっとわかりにくいかもですねー。ざんねんでしたー!いきまーす!」
ダイブ!
箱も、あっという間にボロボロです。
こんな感じで、何枚も何枚も、どれにも手抜きせず、手を添えることもなくすべて顔から思い切り突っ込んで、そしてだんだん紙の中心にヒットするようになり、赤い顔のくるみ印が赤じゅうたんの上に広がっていきました。
一枚一枚読み上げて、ここには書くのをためらうような辛口のコメントも、まるで“ラジオのパーソナリティーのように”(←くるみちゃんいわく)早口でひねりを加えつつ披露していきました。
「聞いてくれてるみなさんが、いったいいつまでつきあってくれるのかわからなかったから、早くしなくちゃ!とあせっていた」と後で本人から聞きました。
ダイブダイブダイブ!
崩壊!
こんなきれいな判も。
朱肉が薄いのは、微妙な表情を感じさせます。
「終わりでーす!みなさん、ありがとうございましたー!!」
「はあーあー!」
「わたし、鼻が低くてよかったー」
おしまいです。
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