型染め講座 のりづけ、染め
型染め教室の第4回め、第5回目が開催されました。
布にのりづけをして、模様を作り、そして染めます。
まずは、着物の作業用の板に綿麻混の浴衣用の布を張ります。
この長い板の名前、先生は教えてくださったのですが…すいません、失念…。
型を置いて、デザインを決めます。
この型にのりを乗せると、その部分だけ染まらず白くなって、模様となって浮き出てくるわけです。
のりです。
米粉と、米ぬかでできています。
のりの乗せ方を、先生がお手本を見せてくれています。
「のりをとって、へらをななめに滑らせて…」
「反対向きにも、スーッと…」
「こんな感じになります」
型紙を外すと、結構厚くのりが乗っているのがわかります。
それぞれに、のりづけ作業に取りかかります。
いろいろな型を乗せたデザイン。
こちらは大柄です。
のりを乗せ終わったら、次は、こののりを乾かす作業です。
まずは布の端と端を木枠で挟みます。
板から外して…
低い位置で宙吊りにします。
裏に細い竹を通して、のりが乾く時に縮まないようにします。
のりを乗せているところは、5センチ幅くらいに竹を通します。
まる2日ほど天井につるして、乾かします。
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2日後です。
いよいよ藍の収穫です。
茎の一番下の新芽は残して、茎を切ります。
はさみで。
残りはまた育てて、種を取ります。
葉っぱだけを使います。
先生宅の藍の葉っぱと、美術館で採れた葉っぱ、合わせてこの衣装ケース2つ分になりました。
布ののりも乾きました。
美術館裏で、広げて染めます。
木陰へ。
暑い日でしたが、木陰を吹き抜ける風が、本当に心地よかったです。
木の幹に、ひもを使って張ります。
「ハンモックみたい」
東屋の柱も使います。
布の準備もできたので、藍をしぼります。
ミキサー2台で、どんどん葉っぱを詰め込んでまわします。
入れるのは、水と、藍の葉だけです。
煮立たせたりせず、常温で使います。
葉っぱを徐々に投入してまわして、とうとうまわらなくなるくらい、濃い藍の液ができたら、布袋に取り出して、絞ります。
では、この講座のクライマックス、染めの作業です。
「この、のりの部分は染まりません」
刷毛を藍の液につけたら、「つけるたび毎回同じ回数だけ、液を切ります」。
色の濃淡が出ないように、なるべく同じ濃さにするためだそうです。
さささささ、と軽快に刷毛を動かして、色をつけていきます。
先生の手さばきに感嘆の声。
「じゃあ、みなさんもご自分の布をやっていきましょう」
いろんな柄が浮き出てきます。
実はこのあと、阿蘇の黄土と、その黄土をやきしめて作った赤いベンガラで黄色と赤の色をつけました。
こんな風に。
小柄のかわいらしさが引き立っています。素敵!
こちらも、ベンガラで赤い色をポイントにつけています。
大きな柄の方です。
端を支えてもらっていると、塗りやすいのだそうです。
この大柄は、裏から見ると…
…こんな感じ。
裏から見ると、仕上がりがどんな風になるか、わかります。
次回、のりを洗い落したら、完成です。
美術館のお客様も、染めている様子をごらんになりました。
裏の木陰で風に吹かれながらの作業は、いつまでもそうしていたくなるくらいのさわやかさでした。
みなさん、暑い中おつかれさまでした。