展覧会「絵の音が聞こえるか」
展覧会「絵の音が聞こえるか」が始まりました。
今回は、善三以外の作家の作品も多く展示されています。
松本英一郎、久永強、田中稔之、ハンス・アルトゥング、難波田龍起、田代晃三。
会期中、坂本善三美術館友の会の催しとして、絵画とダンスのコラボレーション「絵を踊る」も開催予定です(※詳細下記)。
ぜひお越しください。
*****以下、展示目録より*****
「視覚芸術である絵画に、音はあるのでしょうか。
確かに絵画は目で見るものですが、絵を評するときに「リズム」や「ハーモニー」などといった言葉が使われるように、いかにも絵が音楽的だと感じることがあります。
そもそも「見る」ということは、はたして聴覚などの他の感覚と切り離して存在しているのでしょうか。絵を前にしたときに私たちは、そこに流れている音楽を、あるいは無音の静寂を、目で見て聞いているのではないでしょうか。
この展覧会では、画面から「音」あるいは「無音」を感じる様々な画家たちの絵に耳を傾けてみたいと思います。
自ら音楽を愛し、まさに音があふれ出しそうな作品を描いた久永強。音楽というよりはむしろ無音に近い、本当に耳を澄まさないと聞こえないようなささやきを感じる坂本善三や難波田龍起らの抽象作品。音と共鳴しあう田中稔之の円環。豊かな詩に満ちた松本英一郎のおおらかな画面。
絵を前にして、そこにどんな音があるだろうと想像すると、目で見るだけよりも、ずっと作家や作品の個性が際立ってくるような感じがします。静かな音なのか、にぎやかな音なのか、それとも自然の音なのか、流れるようなメロディがあるのか、あるいは完全な静寂なのか。
きっといつもの鑑賞とはちょっと違うチャンネルを開いてくれるに違いありません。」
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展覧会関連イベント
絵画×ダンス「絵を踊る」
絵から聞こえてくる「音」や「無音」をダンスで表現します。
ゲスト:古家優里(ふるいえゆうり・コンテンポラリーダンサー)
日時:5月28日(日)午後2時から
場所:坂本善三美術館展示棟
※観覧には、入館料が必要です
古家さん主宰のダンスグループ「プロジェクト大山」HP