2日め「汗で戻す」


7月30日、二日めは「汗で戻す」です。乾物のドレスをまとって、自分の汗で乾物を戻すというもの。体を鍛えることが好きなくるみちゃん、汗が出るくらい体を動かしたい、さらに、出る汗で何かできないか?…というところから出てきた作品です。
乾物のドレス、さすがに当日全て作るのは無理なので、前日から作ってます。この作業の横で、初日の「ふりだしに戻る」が繰り広げられ、くるみちゃんは走っています。

そして当日。朝、衣装を着る(着せてもらう)くるみちゃん。あらゆるパーツが乾物でできています。
いりことトウガラシのティアラ、するめブラ、高野豆腐と乾燥糸コンニャクのベルト、スカートに至っては、こんぶをベースに、しいたけと麩の下げもの、春雨のカンピョウ縛り、スルメの足…をジャラジャラつけて、遠目に見ると、民族衣装のようです。

さあ、いよいよお客様の前へ。
「こんにちは~、お待たせしました~」

今日は、このエクササイズマシーン「レッグマジック」で汗をかく作戦です。
「崩れる前に、写真撮ろう。どうせなら、衣装の似合うシチュエーションで」と、外へ。

なんだか、すごい写真が撮れました。
つい、もう一枚。


アイドル的。

再び館内へ。そして、せっせと汗を出します。

「何を使ったか、書いてお客さんに見せたい」というので、じゃあ…とやりながら作ったのが、このお品書きです。崩れる前の、完成形のくるみちゃんの写真と、頭だの腰だのを飾ってる乾物を貼り出しています。

これは、くるみちゃんが作成にこだわったブーツ。「“カンブーツ”っていうのを作りたいんです!」と、しつこく言ってました。カンブーツ=乾物、ってことだと気づくのに私は時間がかかりました。どうしてもブーツ的なものが作りたいと、自分で大根をうすくむいて、干して乾物にしたらしいです。

時間が経つほどに、いろんなところが崩れてきます。

脇にナイロン糸で垂れ下げてたワカメも取れました。

胸まわりを一周覆っていたライスペーパーも、ドロドロです。

胸毛的に胸元にはさんでいたゼンマイも、くるみちゃんによっていつしかギャランドゥのポジションに移動させられてました。

暑いので、水分、塩分、マメに補給を心がけてます。

この日飲んだ水は3リットル以上。

ふやけてきた乾燥糸コンニャクを、つい食べるくるみちゃん。

暑い中、がんばりました!
7月30日「汗で戻す」のくるみちゃん本人の反省日記
若木くるみの制作道場のサイト(反省日記とツイッター入口があります)
昨年2013年の、制作道場サイト
 

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