24日め「芳二台無し」
8月24日、24日めは「芳二台無し」。
8月13日の作品「耳なし芳二」が妙に評判がよく、そのことをそのまま受け止めたくないらしいくるみちゃん、「芳二が美しかった」などと言われることを台無しにしたい!と言って、こんな作品に。
くるみちゃんが投げ散らかしてるのは、自分の肌から剥いだガムテープです。全身に、小さく切ったガムテープを隙間なく貼っているのです。
午前中、早めにお越し頂いたお客様は、一緒にガムテープを貼って下さいました。
ガムテープの下は、パンツ一枚。全身の肌に直接油性ペンで「耳なし芳二」の日の日記を書いて、その上にガムテープを貼り、さらに、ガムテープで覆った上から、今度はその日の学芸員の“赤ペン”(くるみちゃんの日記を受けての、学芸員からの文章)を書いているのです。だから、剥がされたガムテープの接着面にはくるみちゃんの日記が転写され、テープ表面には赤ペンの文字がのっている、というわけです。
一生懸命剥がします。
実は、前日、肌にガムテープを押し付けてみたのですが、全然粘着せずはがすと抵抗なくはがれて、これでいいの??と話し合いになったのですが。
いざ当日剥がすと…
「いたいいたい、いたいいたいいた~い!」
お客様にも、剥がして頂きました。
昨年、「虎の威を借る…」企画でお越し頂いたお客様も、この日ご来館下さいました。昨年も今年同様一日一作品なので、作品の印象と合わせてお客様の印象も強く残るのです。腰を据えて楽しんで頂いたお客様は、特に。
そして、この日は、前週初めていらしたお客様がお友達を連れて来て下さったり、昨年二回ほどいらしたお客様に「おもしろいから」と聞いたので、というお客様もいらしたり。そういう方たちが口を揃えるのが「また来年も来るんでしょ?また私も来年見に来ます」ということ。今年で2年めだから、当然来年も3年めがあると信じて疑ってないようです。
さて、くるみちゃんです。ガムテープももしかしたら美しいのかも?と思ったのか、さらに台無しっぽく、お客様に剥がしてもらったガムテの切れっ端を手に、
「ちょっと来て下さい」
と言って呼びつけて、ペタリ。
自分の肌から剥がしたガムテを、お客様につけます。
えええ!と思いますが、案外お客様も楽しんで下さってビックリでした。中には、投げつけられて笑い転げるお客様も。
「はあ~~あはははは、おっもしろいねえ~、…いくつね?」
「29でーす」
※この写真は準備段階の時のものです。連日の道場の疲れで、赤ペンを書かれながら、寝ました。
くるみちゃん本人によるこの日の反省日記