「『そっくり』の絵ー坂本善三から上田薫までー」
「『そっくり』の絵ー坂本善三から上田薫までー」展覧会が、本日1月24日から始まりました。(4月14日まで)
展示目録から紹介します。
「そっくりさを見つけるのは鑑賞の楽しみの一つ。この展覧会では、写真のようなそっくり、心の描写のそっくりなど、さまざまな「そっくり」をお楽しみください。
では、果たして「そっくり」とはどういうことを言うのでしょう。
一つには、まるで写真を見ているかのような「形のそっくりさ」があるでしょう。スーパーリアリズムの上田薫の作品は、肉眼で見るより本物らしいと言いたくなるほど、その超絶技巧に目を見張ります。また、もう一つは、「そうそう!」と手を打ちたくなるような、見ている人それぞれの心の中にあるものとの「気持ちのそっくりさ」もあるでしょう。例えば坂本善三の「風」は、形は抽象ながら、画面の中にふいている風の速さや温度までリアルに伝わってきます。
どちらのそっくりさの場合でも、絵を見て「そっくりだな」と思うとき、私達は、見た目のそっくりさだけを感じているのではありません。その作品が私たちの心の中に呼び覚ます情景や感情などをいっぺんに心に思い描いているのです。いかに見ている私達の心とそっくりであるか、心に残っている記憶が呼び覚ますものとそっくりであるかどうか。それを感じたときに、その絵が心に残るものとなるのではないでしょうか。
皆さんには、どの絵が「そっくり」に感じられますか。スーパーリアリズムの作品から抽象作品まで、さまざまな「そっくり」の絵をとおして、見ているそれぞれの皆さんの心の中の何かをほんの少しでも動かすことができれば幸いです。」
スーパーリアリズムって、ホントにスーパーにリアルです…。(←陳腐ですみません:新人スタッフE)
ぜひ、この機会にご覧ください。