手作りコース、木べらづくり
美術教室手作りコースの第2回目が開催されました。
今回のテーマは、「小国の木で木べらづくり」。
講師は、木彫家の上妻利弘さんです。上妻さんのサイトはこちら(←とっても素敵なのでぜひごらんください)。
この日の講座では、小国のヒノキを使って、木べらを作りました。
木べらの形におおまかにカットされたヒノキは、先生が準備してくださったものです。
それぞれにナイフを使って厚みや丸みを調整し、オリジナルのものに仕上げます。
「鼻ばこうして近づけてみてん、よかにおいのすっけん。ヒノキだけんね」
(花をこうやって近づけてみてください、いい匂いがしますから。ヒノキですからね)
素敵な作品を生み出される上妻さんご本人は、バリバリの熊本弁で楽しい方です。
「ナイフばつこうてみるね、2年生ならでくっばい」
(ナイフを使ってみますか、2年生ならできますよ)
お母さんの受講についてきてた女の子にも、ナイフを使わせてくれました。
木の目を見て、下っている方に向かってナイフをすべらせるように、ということでした。
逆にナイフをすすめると、木目にナイフがひっかかって、うまくいきません。
「目が反対ならひっかかって割れたごつなるけん、そうなったら反対にすりゃいいったい」
目で見ても慣れないうちはわかりづらいので、やってみてひっかかったら逆から削ったらいい、ということでした。
柄の境目あたり、くびれるところが形状的に目の向きがかわる場所のようで、そこが難しいようです。
ゆるゆるとおしゃべりを楽しみながら、手も動かします。
削った木片から、ヒノキのいい香りが。
削ってだいたい形ができたら、最後にサンドペーパーをかけます。
こうすると角が取れて、木肌がなめらかになります。
「できた~」
3時間の講座ですが、実働2時間くらいでできました。
完成品です。
受講のみなさんおつかれさまでした。先生、ご指導ありがとうございました。