「海・山・空・町  坂本善三の見た風景」


「海・山・空・町 坂本善三の見た風景」が始まりました。
9月7日(日)までです。
 
海、山、空、町の風景画と、風景から生まれた抽象画を30点以上展示しています。

以下、展示目録より
「坂本善三の画業のスタートは、風景画でした。19歳の時に「根津風景」で独立展に初入選して以来、阿蘇の風景はもちろん、千葉県の太海、パリの町並み、フランスの海岸などさまざまな風景を描いています。
 46歳から1年半にわたるヨーロッパ留学後、作風は抽象へと移り変わっていきます。しかし、心の中に残り続けたふるさとの風景は、抽象へと形を変えながら繰り返し描かれ続けました。
 霧深い冬の朝。広い原野にしずかに降り積もり続ける雪景色。朝もやが晴れてくるときの生まれたての青空。夜空の月を包み込んだ雲。ゆったりと風に揺れるススキの穂。小国に暮らしていると、坂本善三が描いた世界をリアルに感じることが実にしばしばあります。
 私たちと切り離すことのできない風景、つまり「世界」は、こんなにも奥深い豊かな表情を見せていたのか。それは画家の目を通すことによってはじめて気づかされた自然の美しさであり、世界の豊かさなのです。
 本展では、風景そのものを描いたものから、風景からインスピレーションを受けて描かれた抽象作品まで、幅広いバリエーションの「風景画」を展示します。
 世界は坂本善三にどんなふうに見えていたのか。作品を通じて感じていただければ幸いです。」

奥のスペースは「あなたは何を連想しますか?」のコーナーです。
「善三先生の抽象画は、風景や自然から発想して描かれているものが多くあります。今回の展覧会の「抽象画」12点もそんな作品です。それぞれの作品を見て、あなたが連想したものを聞かせてください」…という、そんなスペースになっています。
どうぞゆっくりご覧ください。
 

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