「若木くるみの三日坊主」無事終了
坂本善三美術館20周年感謝祭「若木くるみの三日坊主」は、皆さまの多大なるご声援の元、無事終了いたしました。
終わっといて今更ですが、改めて展覧会のごあいさつを。
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ごあいさつ
坂本善三美術館は、1995年10月14日に開館し、今年で丸20年。めでたく開館20周年を迎える今年の「シリーズアートの風vol.5」は、これまで支えてくださったみなさまへのお礼と感謝の気持ちを込めて、4組5名のアーティストによるお祭りのような展覧会「20周年感謝祭」を開催します。6月から9月まで毎月一組ずつ、開館記念月の10月には全員集合で作品を発表する計画です。
その先陣をきってくれるのが、シリーズアートの風vol.3、vol.4に参加した若木くるみ。若木は、30日間1日1作を発表するという過酷な展覧会を2年間にわたってやり遂げ、小国町内でもすっかり「くるみちゃん」としておなじみになりました。
今年の「20周年感謝祭」の中で発表する作品は、「若木くるみの三日坊主 走れ!お前」。美術館でお客さんが振ったサイコロで出た距離の分だけ、若木が小国町内各所を走り回ります。つまり、サイコロを振る「あなた」が、若木を走らせるのです。その日に走った距離やルートは館内の地図にリアルタイムに刻まれ、あなたと若木が共同で描く地図ができあがっていくことでしょう。
三日坊主終了時にすっかり張り巡らされているであろう細かな道筋は、善三美術館から託された「ありがとう」の気持ちを若木がみなさんに伝えてくれた証です。そして、みなさんと若木のつながりの印でもあり、みなさんから若木への応援の軌跡でもあります。
そんなみなさんの思いを大いなる支えにして「ありがとう」をお届けできることが、美術館にとって望外の喜びです。
坂本善三美術館
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そして、張り巡らされた道筋はこの通り。
皆さんの応援に支えられることが望外の喜びだと書いていますが、望外の喜びがこんなにうれしいものだとは、全くもって望外のことでした。本当にありがとうございました。
学芸員 山下弘子