中学校鑑賞教室 〈初日〉
小国町では、小学校一年生から中学校一年生まで7年間、善三美術館で鑑賞教室を行っています。夏休みは中学生がやってきます。6日間のうち一日を選んで参加してもらうのですが、今日はその初日でした。最も人数の多い今日、にぎやかに教室が始まりました。
まずは展示室で作品鑑賞。たくさんある作品の中から5点を選んで、オリジナル展覧会を企画。展示したい場所やテーマを考えてみます。「家」「庭」「学校」など、身近な場所を考える子が多いようでした。善三作品に囲まれて暮らせたら素敵でしょうね・・。
作品鑑賞をもうひとつ。「坂本善三の作品がおばけになったら・・?」という視点に切り替えてもらいます。こちらは、「小国び塾」に関連した鑑賞です。みんなの手元をのぞいてみると・・驚きの展開が!詳細は9月から始まる“ハルノシュ”さんの展示を乞うご期待!
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後半は外に出て活動です。
こちらは10月から当館と櫟の森美術館(小国町西里)で展覧会を行う彫刻家の吉村形さんプロデュース。最初の二回は形さんが来られないのでビデオレターで説明があります。「労働」という名の作品制作という言葉に子どもたちざわざわ・・。
美術館の裏庭へ出ると、のっぱらにいくつか丸くテープが囲ってあります。その中の草という草を根こそぎ取ってしまうのが制作内容とのこと!戸惑う子ども達でしたが、いざ始まるとものの1分であっという間に土が見え始めました。
しかしここからが大変!ちょんちょん出ている草を根っこごと抜くのにひと苦労。ミミズやなにかの幼虫もどんどん顔を出します。
やっと草がなくなってしまうと、だれからともなく土を手のひらで叩きはじめました。これが思いのほか大きくいい音で、「せーのっ!」とみんなで合わせて叩いている姿は原始の人たちのようでした。思いがけないフィナーレで、今日の教室は終了です。
暑い中みんなよくがんばりました!!